今から22年前、友達に誘われてベトナム旅行に行きました。
当時の私はベトナムについてベトナム戦争しか知りませんでしたし、今の様に人気の旅行スポットでもなく、ベトナム料理店もそれ程無かったと記憶しています。

東京から直行便は無かったですし、大使館にて観光ビザの取得が必要でした。
添乗員付き添いのツアーでベトナムに到着してからは、団体バス旅行で主な観光名所を見学しました。
ホテルはアマラホテルで、最終日の夜以外は食事も付いている格安旅行なのにも関わらず、ツアーに参加したのは、13名くらいです。

それだけベトナムに旅行に行くのが、まだまだ人気があった訳では無い時です。私はそのベトナムのホーチミンである男性と知り合いました。
ツアーが終わりホテルに戻った後は、毎晩その方と会っていたのですが、その方は英語が話せない、私はベトナム語が話せない、この様な状態でした。
毎晩2人で地面に座り込み、地面に棒で絵や簡単な英単語を書いて会話をしていたのです。

あの時に見た、ベトナムの夜の薄暗い道路に灯っていたオレンジ色の街灯は、どこの観光名所より思い出に残っています。